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Javaサーブレット開発の流れ

今回はJavaサーブレットの開発の流れについてご紹介します。

(別のWebサーバー開発事例記事でもJavaサーブレットについて少し紹介しておりますが、Javaサーブレットは筆者が現時点でWebサーバ開発を行う上で一番推奨したい開発方法です。)

以下、前提として、開発環境(Windows PC)と実行環境(Linux PC)間でプラットフォームが異なるという条件で話を進めます(組み込みソフトウェア開発では主流になっているクロス開発環境と呼ばれるものに似ています)。
極めてざっくりと、開発の流れとしては

(1)開発環境(Windows PC)でWAR (Web application ARchive)ファイル の作成
(2)実行環境(Linux PC)にWARファイルを適用

となります。

さすがにこれだけではぼんやりとしたイメージしか浮かばないと思いますのででは、もう少し具体的にご紹介していきましょう。

開発環境及び実行環境にはOS(Windows/Linux)はすでにインストール済みという前提とさせていただきます。

①Linux実行環境の構築

(1)Javaライブラリ及び同コンパイラのインストール

Java(JDK)をインストールします。

インストールはyum(Red Hat系Linuxの場合)やapt-get(Debian系Linuxの場合)のパッケージ管理コマンドを利用してインターネット経由でインストールする方法が、一番、簡単かつ便利です。

詳細は割愛します。
Google検索エンジンで"linux open jdk インストール"等で検索してください。
たくさんヒットします。

JDKはOpenJDKとOracle JDKがありますが、違いは前者が完全なライセンスフリー、後者はライセンスがベンダーに帰属するため商用利用時は注意する必要があります。

(2)WEBコンテナのインストール

Apache Tomcatをインストールします。

インストールは前述同様、パッケージ管理コマンド(yum/apt-get)で行うことが便利です。

詳細も前述同様、割愛します。
Google検索エンジンで"linux Apache Tomcat インストール"等で検索してください。
たくさんヒットします。

(3)データベースのインストール

MySQLまたはPostgreSQLをインストールします。

インストールは前述同様、パッケージ管理コマンド(yum/apt-get)で行うことが便利です。

詳細も前述同様、割愛します。
Google検索エンジンで"linux MySQL/PostgreSQL インストール"等で検索してください。
たくさんヒットします。

②Windows開発環境の構築

(1)Javaライブラリ及び同コンパイラのインストール

Java(JDK)をインストールします。

開発環境ではOpenJDKよりもOracle JDKのインストールの方が簡単です。

ライセンスについても実行環境と異なり、気にしなくても大丈夫です(だと思います)。

(2)WEBコンテナのインストール

不要(後述のEclipseにApache Tomcatが含まれるため)

(3)データベースのインストール

MySQLまたはPostgreSQLをインストールします。

ダウンロードサイト(※)より、インストーラ(exeファイル)をダウンロードし、自動インストールしてください。

※インストーラダウンロードサイト
https://dev.mysql.com/downloads/mysql/(MySQLの場合)
https://www.postgresql.org/download/windows/ (PostgreSQLの場合)

(4)Java統合開発環境のインストール

オールインワン版のEclipse (デバッグ及びコンパイル(warファイル作成)環境)をインストールします(※)。

※ダウンロードサイト
Pleiades - 日本語化プラグイン Eclipse、Android Studio、PhpStorm
http://mergedoc.osdn.jp/
インストール手順の詳細は割愛します(Google検索エンジンで"Eclipse Pleiades インストール"等で検索してください。たくさんヒットします)。

(5)JDBCのインストール

Javaからリレーショナルデータベース(RDB)を利用するためのAPI(JDBC)をインストールします。
インストールはJDBCドライバファイル(mysql-xxx.jar/postgresql-xxx.jar)をダウンロード(※1)し、指定の場所に配置します(※2)。
以下例です。

※1 JDBCドライバダウンロードサイト
https://dev.mysql.com/downloads/connector/j/5.1.html(MySQLの場合)
https://jdbc.postgresql.org/ (PostgreSQLの場合)

※2 jarファイルの置き場所
(Apache Tomcatのインストールフォルダ)\WEB-INF\lib\mysql-xxx.jar/postgresql-xxx.jar

③WARファイルの作成

WAR (Web application ARchive)(Javaサーブレットモジュール)ファイルを作成します。

(1)Eclipseを起動

(2)動的Webプロジェクトを作成

詳細は割愛します。
Google検索エンジンで"Eclipse 動的Webプロジェクト"等で検索してください。
たくさんヒットします。

(3)テストプログラムの実装

上記プロジェクトにjavaファイル(サーブレットクラス)を新規生成し、doGet関数を実装(オーバーライド)
doGet関数には、
"Hello World"を表示するHTMLをレスポンスとして返す処理を実装します。

詳細は割愛します。

Google検索エンジンで"Eclipse サーブレットクラス 作成"等で検索してください。
たくさんヒットします。

(4)URLとサーブレットクラスのマッピング

WEB-INF\web.xmlというファイルを編集し、指定のURLに対するHTTPリクエストを受け付けた時にサーブレットクラスが呼ばれるように設定します。

詳細は割愛します。
Google検索エンジンで"Eclipse web.xml url マッピング"等で検索してください。
たくさんヒットします。

(5)warファイルの生成

Eclipseの機能を利用してwarファイルを生成します。
詳細は割愛します。
Google検索エンジンで"Eclipse war 作成"等で検索してください。たくさんヒットします。

④WARファイルのLinux実行環境への適用

(1)WARファイルの移動

前述のWindows上で作成したwarファイルをLinux環境上の下記場所へコピーする。

(Apache Tomcatインストールディレクトリ)/webapps

詳細は割愛します(Google検索エンジンで"linux war 適用"等で検索してください。たくさんヒットします)。

⑤Linux実行環境で動作確認

(1)Apache Tomcatの再起動

Linux実行環境でApache Tomcatを再起動します。
詳細は割愛します。
Google検索エンジンで"linux Tomcat 再起動"等で検索してください。
たくさんヒットします。

(2)動作確認開始

前述のWARファイルの作成手順の過程で設定したURLをブラウザに入力し、ページを更新します。

(3)動作確認終了

ブラウザに"Hello World"が表示されれば、一連の流れは終了です。

データベースの確認は含まれておりませんが、
本格的なJava Sevlet開発には必要不可欠のため、
インストールの流れについてのみご紹介しました。

別のWebサーバー開発事例記事でご案内しました通り、
Javaサーブレットの開発に関する情報はインターネット上から多種多様に閲覧することが可能です。
このため途中、詳細はGoogle検索エンジン利用という形で割愛させて頂きました。

本ブログの方針としては一応、従来のコンテンツ(書籍、インターネット)とは違ったアプローチで迫った情報を提供してまいりたいということで、
今回の記事内容のようにすでに多種多様な情報が取得可能なものについての説明は最小限にさせて頂いております。

次回は、複数同時ログインの禁止についてご紹介したいと思います。
もし、何か興味がある課題がありましたら、コメント頂ければうれしいです。

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