今回はWindowsで巨大なサイズのファイルを簡単に作る方法をご紹介したいと思います。
最近、仕事でスマートフォンアプリの動作試験を行った時に、スマートフォンのディスクサイズをこれでもかというくらい一杯にした状態で試験する機会があったのですが、その試験環境をとても簡単な方法で実現できる方法がありましたので、今後の備忘録的な意味合いも含めて紹介します。
Windwosで巨大なサイズのファイルを簡単に作る方法
ここではWindows 7による方法をご紹介します。
手順は次のとおりです。
- コマンドプロンプトを起動する。
単純なクリック起動では、後述するfsutilコマンド実行時に、エラーメッセージ「FSUTIL ユーティリティには管理者特権が必要です。」が出る場合があります。この対策としてはコマンドプロンプトを管理者権限をもったアカウントで起動する必要がありますが、管理者権限がないアカウントの方の場合は「コマンドプロンプトのアイコンを右クリック」→「管理者として実行」でエラーメッセージが出なくなります。 - fsutilコマンドの実行
コマンドプロンプト上で「fsutil file createnew <ファイル名> <サイズ>」と入力し、Enterキーを押下
この操作で欲しいサイズのファイルが簡単に作ることができます。
次の画面では上から順番に1KB、1MB、1GBのファイルをfsutilコマンドにより作成した時のコマンド実行例を示しています。
OSに応じたファイルの転送方法(埋め方)
ここでは、補足として、上記で作成した"ダミーファイル"の試験端末(環境)への転送例をご紹介します。
Windows PCへのファイル転送
Windows PCへのファイルの転送方法については説明は不要でしょう。
(転送先とファイル生成場所が同じなのですから。)
Android端末へのファイル転送
Android端末についてはおおよそ次のような流れになるでしょう。
- Android端末(スマートフォンやタブレットなど)とWindows PCをUSBケーブルで接続
- Android端末側でUSB接続を認識した際、USBの設定として「ファイル転送」モード(MTP)を選択
- 通常のUSBメモリを接続した時と同じ感覚でファイル転送が可能になる
と紹介してなんですが、Androidにはダミーファイルをきめ細かいサイズまで自動生成してくれる便利なアプリがあります。
数ある、ダミーファイル生成アプリの中でも私はこのアプリが一番、直感的に操作しやすく感じています。どれだけ埋めるか、どれだけ残すかをMB単位で指定でき、実行ボタンをタップすれば、後はひたすら、待つだけです。また生成されたダミーファイルも簡単に全削除することも可能です。
iOS端末へのファイル転送
iOS端末についてはおおよそ次のような流れになるでしょう。
- iOS端末(iPhoneやiPadなど)とWindows PCをUSBケーブルで接続
- はじめて接続する方であればUSBドライバの自動インストールが始まるので完了するまで待つ
- iFunBoxを起動
- iFunBoxを介して通常のUSBメモリを接続した時と同じ感覚でファイル転送が可能になる
AndroidアプリやiOSアプリを開発する場合、同ターゲット端末(アプリをインストールする端末)のディスク容量を許容範囲まで一杯にした状態で試験をするということも多々あるでしょう。その際は今回、ご紹介した方法を参考にしてみてはと思います。