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IT業界未経験はじめての転職活動

今回はIT業界未経験時の転職活動について書かせていただきます。
私はこれまで、IT関連では4社、会社を経験しています。

会社の規模も社員20人前後のソフトハウス~数百人の中堅企業~1000人強のキャリア系企業まで複数経験し、
入社して初めて気づいたそれぞれのメリット、デメリットが多々ありました。

追々、この企業規模による違いについて紹介させていただく予定ですが、
今回は数回にわたって様々なケースに応じた転職活動方法について書かせていただきたいと思います。

今回はIT業界未経験、アラサーという条件下で挑んだ転職活動の方法とその時、私が感じた成功させるためのポイントについて紹介したいと思います。

IT業界未経験、アラサー転職を成功させるポイント

①転職エージェントに登録

実績、信頼度の高い転職エージェントに登録する。
さしたるコネもなく業界経験もない私のような人が個人で転職活動しても成功する可能性は極めて低いです。

その場合は迷わず、気軽な気持ちで転職エージェントに登録し、後でメール等で紹介されるキャリアコンサルタントと面談をしてみましょう。

費用は一切かかりません。(通信費や交通費は自己負担です。)

無料と聞くと、何だか不安に思わるかもしれませんが、日本全国のほとんどの転職エージェントは応募者側には費用はかかりません(求人企業側に費用がかかっています)。

心配かもしれませんので転職エージェントが儲ける仕組みをざっくりとご説明しますと、
転職エージェントは求人企業が求める応募者を紹介し、結果、入社まで至った場合、
求人企業から一定のマージンを受け取るしくみになっておりますので、
応募者からお金を取る必要がないのです。

ただ、転職エージェントといってもどこでもいいというわけではありません。
ここからは私の経験談を交えて書かせていただきます。
私が当時、登録した人材紹介会社はリクルートエイブリック(現在のリクルートエージェント)だけでした。

なぜ、他に登録しなかったか。同紹介会社から面談時に最初に紹介されたキャリアコンサルタントの人柄について、その後のやりとりの中で信頼できそうだと直感で感じたからです。

(人材紹介会社を利用した転職成功の可否は紹介されたコンサルタントとの相性で左右されるといっても言い過ぎではありません。私の場合は幸運でした。後で調べたところ、結構な実績をもつ業界では名の通った超ベテランの方だったようです。)

そのコンサルタントは厳しいことをどんどんと指摘する方でした
(私って一応、お客様だよね?とその対応に少し思うこともあり、最初の印象は良くありませんでした)。

「あなたが思っている程、IT業界は甘い世界ではない。
今いるあなたの環境は一般的にとても恵まれているので、転職は勧めない。
だれも好きな仕事をできているわけではない。もっと人生には大切なこともあるはずだ。」

というように時折、説教されておりました。

初めての人材紹介会社の利用とは言え、少し、変な気分でしたが、妙に聞きいっていました。
しかし、私の中での気持ちはあまり変わらず、
まずは、職務経歴書に代わるIT経験に関するレポートの作成してみましょうということになりました。

といっても書ける内容は少なく、学生時代のプログラミング経験、前職(事務系の仕事)でのホームページ作成経験など、少しでもITと関連がありそうだと思った事柄を片っぱしからリストアップし経験の棚卸しをしました。
その後、コンサルタントの方の指導で、何とか応募資料にみえるものができました。

「一応、応募書類はできた。私も経験がないので、結果が予測できないですが、これで応募してみましょう。」

まずは条件を絞って、名のある企業に10社、20社、30社と応募。
しかし、案の定、結果はお見送りの連続、その間、約3か月、その時、言われたキャリアコンサルタントの言葉は今でも記憶になぜか残っています。

「納得するまでいつまでも応募は続けても私は大丈夫ですよ。」
ようやくその時の私の市場価値を知ることができました(業務経験がない=限りなく0に近い)。

こうして、約3か月結果が出なかった後、無意識に設定していた条件も捨て、応募先の条件として唯一、職種(C言語を利用したソフトウェア開発)だけに絞り、企業規模などは無視し、転職活動のしきりなおしをすることになるのでした。

それでも、状況は変わりませんでしたが、少しづつ面接に呼ばれる機会が増えていきました。

最終的に社員数十人の機械メーカーから内定をもらいました。

最後のキャリアコンサルタントの言葉は「おめでとうございます。しかし、なぜ内定が出たのかわかりません。でも待遇は結構下がります、本当にこれでいいのですか。」

この時、私の中でこの厳しい転職活動を通し、まだ入社経験はありませんでしたが、IT業界の世界の厳しさの雰囲気を感じていました。
同時にそのおかげで入社前に変な期待感を持たず、少し格好をつければ、覚悟をもってIT業界で成功するという決意が芽生えていました。

【①まとめ】
転職エージェントのコンサルタントは転職活動の進め方(職務経歴書の作成の仕方、面接の受ける時の注意点等)を懇切丁寧にアドバイス(指導)してくれるただし、担当者による。これは運次第)
・非公開求人と言われる個人では決して見つけることが不可能な求人を紹介してくれる。
応募の手続きをすべて行ってくれる(応募、面接日の日程調整、条件交渉等)
・費用は無料

②応募資料としてオリジナルのIT経験をまとめた資料を作成

IT関連経験を記した職務経歴書の添付資料を別に用意する。
前述でも、述べましたが、職務経歴書は書くことはできます。
しかし、IT経験がない場合は、あまり応募先にとっては参考にならないため、それを補う資料が必要です。

しかし、今、当時から10年以上たってそのレポートの効果を振り返ってみると、内容よりも業界で働きたいという意欲が伝わるかどうかが重要な資料だったのだと思っています。

当時の私が作成したレポートを見返すと、はっきりいって、紅潮、赤面です。即戦力として期待できるレベルとは程遠いものでしたが、IT業界で働きたいという熱い当時の気持ちは伝わってきました。

【②まとめ】
アラサーIT未経験転職者の重要なアピールポイントはIT業界で成長していきたいという熱意。

③転職活動=営業活動

転職活動は自分という商品の営業活動と同じであることを意識する。

アラサー、未経験という条件で応募を続けては、書類選考で落ちということを続けているといつしか、応募すること自体が目的になってくる感覚に陥ります。

そんな時、応募先の気持ちを察していただきたいと思います。

一人、もし正社員で採用するとなると最低でも年間、数百万円の投資となります。
そのため、応募先にとっては人を採用するということは会社の経営に多大な負担をもたらすのです。
このため応募者としては、費用対効果に見合った人間であると同時に商品に近い形で応募を続ける必要があります。

【③まとめ】
転職活動は営業活動と同じ。

④応募条件は原則職種のみ

条件は職種に絞る(待遇に関する条件は設定できない)
本当にアラサー、未経験でIT業界で働いてみたいのであれば、職種以外の条件は捨てる覚悟でないと不可能に近いでしょう。
27~28歳ぐらいまでなら、ポテンシャル採用で、最初から平均並みかそれ以上の待遇で採用されるかもしれませんが、
アラサー未経験で、ポテンシャル採用を狙う場合は、待遇を条件に入れてしまいますと可能性が0に近づきます。
アラサー未経験は職種を重視し、まずは職務経験を手に入れることを目的としなければ、なりません。
3~5年前後の職務経験を積んだ時に(転職の気持ちがあれば)待遇の条件を意識してもよいでしょう。

ただ、一点、職種を重視といっておきながら矛盾しますが、ブラック企業には注意しましょう
(中には実際の職種は応募条件と全く異なり、さらに過重労働、パワハラ等が常態化している企業では入っても有効な職務経験が積めないばかりか、精神、健康面で重大な問題を引き起こしてしまう可能性があります)。

これも(自分なりに信頼を置くと決めた)転職エージェントから応募先の情報を聞くことで、ある程度、応募先の社風は判断することが可能だと思います
(私の場合、案外、応募先の面接時に受ける印象と入社後の実際の状況はほぼつながっていたことが多いです)。

【④まとめ】
アラサー、未経験の応募条件は希望職種に絞り、待遇は無視する、社風がまったく合っていないと感じた場合は応募を避けたほうがよい。

⑤とにもかくにも応募の手を緩めない

職種が一致する会社があれば、とにかく応募する。
アラサー、未経験当時の私の応募数は40社ぐらいで、面接に呼ばれたのは5社ぐらいだった記憶があります。

10%を越えていますので、かなりの好成績だったと思います。

これも、もし、転職エージェントによる応募資料の作成の手ほどきがなければ、間違いなく全滅していたことでしょう。

多少、応募条件に年齢制限から外れていても応募は可能です(20歳未満と書かれてあって、実際は32~33歳で応募しても、応募先の人事の人に会ってみたいと伝わる点があれば、面接に呼ばれる場合もあります)。

応募の目安としては最低、20~30社になるでしょう。
大変に見えるでしょうが、転職エージェントを通せば、メールか口頭での簡単な依頼だけで応募手続きは済んでしまいます。

【⑤まとめ】
最低、20~30社根気よく応募を続ける。
精神的にどんどん参ってくることは避けられないので、うまく気持ちのコントロールを行うよう工夫をする。

もう10年以上も前の経験を例に記載しましたが、内容は10年前と現在とで事情は大きくは最近の転職者の話を聞くかぎり変わっていないと思っています。

次の機会では、面接の基本についてご紹介したいと思います。

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